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座布団のこと
 

とある街角を歩きながら、
ふと横に目をむけると布団屋さんを
見つけました。

薄暗い店内。
無造作に積まれた綿や
布団に座布団などなど。

ガラス越しに店内を見渡しますと、
ちょうど手前に家紋をモチーフにデザインされた
座布団が2つ、置かれていました。

確信にちかい何かを感じ、店内に吸い込まれて
いくと、そこには、年代物のテキスタイルでつくられた
炬燵用の座布団や布団が山高く積まれていました。

何度も奥にお声を掛けると、出迎えて下ったのが
とても上品な奥様。

なんだか一人で興奮してしまい、色々と
お話をさせて頂き、少し落ち着いて
ぐるりとお店を見渡すと、
小さなベンチにこの座布団が2つ。

「なんてすてき!」と感嘆の声をあげるや、
奥様からこちらのお品は
あの「芹沢げ雹瓠廚虜酩覆世氾舛┐蕕譴襦

恐る恐る奥様に伺いました。
「こちらは販売していらっしゃいますか?」

奥様は「そんなペラペラになった座布団。
たくさんの方がお座りになったし、申し訳ない」と
おっしゃってくださいましたが、
でもでも、私はというと、
気持ちがどうにも止まらず、
奥様に購入させて頂きたいと
お伝えしてしまいました。
「なんてご迷惑をお掛けしているんだろうと」思いつつも、
奥様がおっしゃって下さいました。

「そうですか、それなら、どうぞ、大事に使ってくださいませね。」と。

奥様、これは私の宝物です。
ずっとずっと、大事に使わせて頂きます。
本当にずっとです。

スウェーデンの椅子とあわせて。